新潟市は3月末、県内の他の4市とともに、東日本大

 新潟市は3月末、県内の他の4市とともに、東日本大震災で発生した被災地がれきを受け入れて焼却すると表明しただが11月26日、試験焼却を予定していた亀田清掃センター(同市江南区)前で、住民らががれきを搬入するトラックを阻止したため、市は計画の延期に追い込まれた
 反対運動で試験焼却ができなかったのは全国初で、波紋が広がったその後、市は「がれきを岩手県に戻す」としたが、現地からの反発を受けると「浄水場で保管する」と方針を一転させるなど、対応は迷走した
 住民の強い反対の声の背景には、焼却施設とされた亀田、新田(同市西区)清掃センターで5月から7月にかけて、ごみの焼却灰から基準超えの鉛や水銀が検出されたのに、その事実を市がすぐ公表しなかったことへの不信感があった
 亀田清掃センターでの抗議活動に携わった亀田59区中島大月自治会の浅野ミユキ会長は「このままがれきが試験焼却されれば水銀の問題がうやむやになり、原因究明されないことが怖かった」と話す同センター近くに住む自営業男性(50)も「あの時を逃すと問題を改善するきっかけがなくなるという焦りが大きかったなぜ市は市民ともっと対話をしないのか」と市への不信感が根底にあったことを明かす
 そもそもがれきの受け入れについては、健康への悪影響を不安視する声は根強い国は焼却灰の放射性セシウム濃度を1キロあたり8000ベクレル以下と定めており、県内5市は全国的に見て最も厳しい同100ベクレル以下の基準を設定しているだが、国や市の対応に泉田裕彦知事が懸念を示していることもあり、「本当にその基準で安全なのか」と考える市民は少なくないそこに行政への不信感が重なったことで、抗議の声は強くなった
 今月24日、両清掃センターで開いた水銀・鉛問題の研修会で、篠田昭市長は「地域の環境などに影響がなければ公表しないという従来のやり方を踏襲してしまった」と謝罪し、情報公開の徹底を約束しただが、同20日に長岡市新潟市のがれきの一部を試験焼却した際、両市はがれき搬入後まで公表しなかったこともあり、市の姿勢の「本気度」を問う声は消えていない 福島再生を重点施策の一つに掲げる政権トップが就任後初めて「現場」を訪れた仕事納め翌日の29日、来県した安倍晋三首相福島第1原発や、川内村郡山市仮設住宅などを訪れ、避難者と言葉を交わした「新しい人に期待したい」「日本を元気に」避難者は復興加速の祈りを込めた拍手で出迎えたが、駆け足で視察した首相に届いたか−−【神保圭作、三村泰輝】

 ◇原発事故対応重視、津波被災者は不満も

 川内村の村民が身を寄せる郡山市富田町の仮設住宅内の集会所午後4時半過ぎ、安倍首相が姿を見せると、集まった避難者約30人から拍手が起こった数人と握手を交わして集会所に入った安倍首相は、避難者代表の20人と意見交換無職女性(63)は「精神的賠償が8月に打ち切られた心配で村に戻って生活できない」と訴えると、安倍首相は「みなさまの気持ちに寄り添えるように進めていく」と、あいまいな答えだったという

 安倍首相はこれに先立ち川内村上川内の「五社の杜センター」でも、近くの仮設住宅に暮らす村民と懇談出迎えた村民約50人と握手を重ねたが、立ち話だけで滞在時間は10分にも満たなかった

 仮設住宅で暮らす主婦の藤田松美さん(47)は握手の際「復興をよろしくお願いします」と伝えたという「この1年9カ月あまり物事は進まなかった新しい人に期待したいんです」と話した無職の草野雅勇(まさお)さん(77)は「こんな山の中まで来てくれてうれしい沈んだ日本を元気にしてもらいたい」と期待を込めた

 ただ、原発事故への対応を重視する首相に冷ややかな声も新地町中心街の仮設店舗で理容店「はなみずき」を営む荒文栄(あらふみえ)さん(60)は「ぜがひでも新地町まで足を運んでもらいたかった」と憤る

 震災の津波被害で多くの家屋が流されたが「がれきが片付いただけで何も復興していない」という「原発だけでなく、津波被災者もまだまだ復興に時間がかかっていることを分かってほしい小さい町で苦しんでいる人にもっと目配りを」と訴えたその後、市は「がれきを岩手県に戻す」としたが、現地からの反発を受けると「浄水場で保管する」と方針を一転させるなど、対応は迷走した時計 レディースその後、市は「がれきを岩手県に戻す」としたが、現地からの反発を受けると「浄水場で保管する」と方針を一転させるなど、対応は迷走したブルガリ 腕時計その後、市は「がれきを岩手県に戻す」としたが、現地からの反発を受けると「浄水場で保管する」と方針を一転させるなど、対応は迷走したロレックス腕時計